ホウザイホンポスタッフ、Sです。
今回のテーマは「食品包装の基礎知識」についてです。
私たちの身の回りに溢れる食品包装。しかしその技術については意外と知られていないことがたくさんあります。この記事ではきっと暮らしに役立つ、商品に合った適切な包装機能や包装方法などをご紹介いたします。
■食品包装の3つの役割
食品を包装するフィルムには、主に3つの大事な役割があります。
1.食品の品質を保つ
生産から消費までの間に受ける、外力、環境変化から内容物を守ります。
2.流通時や使用時の取り扱いを
輸送、保管時の作業効率の向上及び消費に当たっての利便性が求められています。
3.情報提供と販売促進の役割
商品として必要な表示や、内容物の説明、商品をアピールするデザインが求められています。
■食品の包装方法とフィルムの材質
食品包装は、包装する食品の特性・流通条件・使用条件に応じた包装方法を選ぶことが求められています。包装方法の種類を6つ紹介していきます。
1.ピロー包装
ピロー(枕)に似た形に包装されることから、この名前が付きました。よく使われる包装方法で、おにぎりや菓子パン、袋入りのインスタントラーメンなどの包装がピロー包装です。
2.真空包装
密封したプラスチックフィルムなど包装する袋内の空気を除去することで包装の内部を真空状態にすることです。ハムやソーセージ、魚の切り身などの包装として使われています。
3.深絞り包装
底材(ボトム材)と蓋材(トップ材)と呼ばれる2種類のフィルムを使い、底材を容器、蓋材を蓋として使用している包装形態です。サラダチキンやハム、ソーセージなどの包装として使われています。
4.スキンパック
商品と台紙の間をすき間なく熱で圧縮することにより、完全に密封・真空パックすることが可能な包装形態です。完全密封なので、食品保存時に食品から出る水分である「ドリップ」が抑制され、食品の鮮度保持・賞味期限の延長することが可能です。主に干物や肉などの包装方法として使われています。
5.トップシール
プリンやゼリー・豆腐を食べるときに手で剥がす、あの上に張られたフィルムによる包装形態です。豆腐はプリンやゼリーと比べ、包丁で切らないと開かないトップシールですが、それはイージーピールと呼ばれる簡単に底材から剝がしやすくなる素材を使用していないからです。
6.シュリンク包装
シュリンクとは、縮むという意味です。熱を加えることで収縮するフィルムの性質を利用し、容器に沿ってピッタリ収縮させる包装のことです。清涼飲料などのPETボトルや調味料などの食品、書籍、生活用品など幅広い分野で採用されている包装方法です。
■まとめ
今回のテーマは「食品包装の基礎知識」についてでした。包装とは、食品の貯蔵のために内容物を保護することが必要となり、小分けや運搬の利便さが加わり、さらに中身が何かなどの表示機能が求められたものです。中身の要求される機能に合った包装方法を選択することが大切ですね。
ホウザイホンポは食品以外にも、生活雑貨、衣料品、文具、手芸品、パンフレット、多岐に渡る用途にご使用いただける包装資材を取り揃えております。ぜひお気軽にご相談ください。